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寮生活 |
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寮生活: |
基本的に一部屋に3人。 | |||
食事: |
3食(土日はブランチで2食)、食堂で出される食事は、口に合いません。 | |||
間食?@ |
寮には男女それぞれ、電熱コンロが2基ずつと、電子レンジが1台ずつあり、自分で料理できます。 キッチンは寮の1階にあり、ここまでは、異性が立ち入ることができます。 ですので、週末などには、カップル・クッキングという、当人たち以外には鬱陶しすぎる行為を、目撃できます。 そういうカップル・クッキングが鬱陶しい人のために、週末には、寮父さん、寮母さんの部屋のキッチンも、解放され、さびしい人たちが、群がります。 自炊する場合は、スパゲティ、ご飯(鍋で炊きます)、出前一丁(スーパーで買えます)が一般的で、たまに本を見ながら、凝った料理をつくる人もいます。 男子寮スペシャルとしては、お茶漬け(永谷園など。日本から持ってくる)を、茹で湯をわずかに残したスパゲティにからめて食べる「お茶スパ」、スパゲティのソースはマヨネーズに醤油をかけただけという「マヨスパ」、マヨネーズすら無しの「醤油スパ」が有名です。 出前一丁の麺を茹でずに、粉末スープをまぶしながらバリバリ食べる人もあります。 日本から持ってきたレトルトカレー+スパゲティは、めでたいことがあったら食べます。 なお、特に男子は育ち盛りですので、スタディ・ホール後(夜9時から10時)には、キッチンの電熱コンロの取り合いが発生します。 この激しいコンロ獲得大会に勝利するため、スタディ・ホールの終盤には、どこからか、鍋を洗う音が聞こえるのです(鍋は使用後ではなく、使う前に洗います)。 また、「クッカー」と呼ばれる、卓上電熱コンロを、どこからか調達し、夜中にコッソリ出前一丁を食べようとする人がいますが、見つかり次第、激しく叱られるとともに、クッカー没収です。 寮父さんの部屋には、没収された過去のクッカーたちが数多く眠っていることでしょう。 (電熱器を勝手に使うと、ブレーカーが落ちたりするのです) それから、夜中にカップヌードルがどうしても食べたくなり、シャワーのお湯でつくろうとする人がいますが、食べ物ではないものが出来上がりますので、ご注意ください。 | |||
間食?A |
ヨーロッパのお菓子は、やたらと濃厚です。 KL生に代表的なおかしは、「ぐみ」ですが、これは日本のものより格段にネットリと甘ったるいです。 まあ、おいしいのですが、食べると口の中がネチョネチョになります。 このネチョネチョを、アイスティー・ピーチ(リプトン・美味)の一気飲みで流し込むというのが、KLAS新入生がヨーロピアン・スウィーツを体験する最初かと思いますが、丸顔、虫歯、にきびの原因です。 ちなみにポテトチップスも、たいへんおいしいですが、日本人にするとやや高価です。 ちなみに、KLASから5分ちょい歩いた駅の売店が、最寄りの商店です(すぐ近くにあった駄菓子屋通称「ぐみ屋」は旅行会社になっています……)。 そこには、KL生のためか、サントリーの烏龍茶など、見慣れたものが売られています。 (いまや世界中、日本食ブームなので、けっこう、日本のものが手に入ります) 私は個人的に、スイス・オリジナルの乳性飲料「リベラ」が大好きで、スーパーに毎週買いに行っていました。 リベラには、赤、青、緑(緑は無いかも)があり、青が、すっきりしておいしいです。 なお、お菓子については、チョコレートの「ネスレ」本社が同じ州にあります。 | |||
趣味: |
はっきり言って、寮生活は暇です。 村にあるのは、スーパーと売店がチラホラ、というくらいなので、現代っ子には実に退屈な環境です。 学校には図書館もあって、なかなかの蔵書量ですが、いかんせん、蔵書の中心は卒業生の寄付本なので、偏りがちです(同じ本が、何冊かあったりしますが、読書好きが不満を覚える――という少なさではありません)。 そういうわけで、多くのKL生は、楽器を習います。 専門の音楽の先生に学んだり(有料)、ギターなどを独学で極める人もいます。 特にデートのできない人は週末が、ものすごく暇になるので、音楽、料理などを極めます。 私の学年で言うと、男子30人のうち三年間で楽器をさわらなかったのは一人ぐらい。 また、「ミュージッククラブ」があり、毎学期末に、暇人たちが極めたバンドテクニックを披露します。 なかなか聞けます。 聴衆も演奏者も同じ生徒ですけど、暇なので、コンサートには多くの観衆が集まり、キャーキャー叫びます。 バンド数も、各学年に5つや6つはできるので(各学年生徒は60名なのに)、ライブコンサートは、かなり盛り上がります。 あと、バイオリンや打楽器、サックス、等々、大抵の楽器を専門の先生について習うことができます。 さすがに尺八や津軽三味線の先生はいません。 クラシック楽曲を発表する場も、ちゃんと与えられ、しかも聴衆がまともに聴いてくれるので、習う甲斐があります。 わたくしなどは、ギター弾き語りで、さだまさしを極めたものです。 | |||
運動: |
残念ながら、「趣味は体を動かすこと!」という人には、少々不満な高校かもしれません。 部活は、バスケ、バレー、サッカー、マウンテンバイク、水泳などなど、なかなかたくさんありますが、生徒の数が少ないことと、練習場所が限られていることから、それぞれの練習は、週に一度か二度です。 ですので、体を動かすのが何より好きだと言う人は、幾つも部を掛け持ちしています。 私の先輩で、バスケ、バレー、サッカー、を兼部していた体育会系の人間がいました。 スイス国内のインターナショナルスクールどうしで戦う、SGISだとか言う大会や、同じ州のインターナショナルスクールで戦う、AGISだとかいう大会が、年に一度あります。 高地トレーニングを頑張りたい人は、環境は抜群ですし、自分で頑張ればいいかもしれません。 また、体育の時間にあたる週に2度の「アクティビティ」の時間には、テニス、水泳、バレー、サッカー、バスケ、スカッシュ、トレッキング、スケートなどの中から各自が好きなものを選んで、2時間ばかり運動します。 バスケやバレーなど、部活と重なるアクティビティは、ほぼ部活の練習になりますので、アクティビティの選択時に、各部の部長や先輩が、「おいバレー部は、バレーを選べよ!」などと、睨みを利かせます。 なお、テニスやスカッシュなどは人気があり、定員が限られるので、だいたい抽選になります。 | |||
ファカルティ |
こういうシステムがあります。 公式ページによれば、「教職員家族制度」というようです。 これは、先生方などを、「両親(基本は男女。たまに男男夫婦がある)」に見立て、そこに生徒が十五名くらい、各学年4、5人ずつが兄弟姉妹として、親しく語らったり遊んだりするというものです。 私が3年の時には、 (3年…男2人女3人)+(2年…男3人女2人)+(1年…男2人女2人)+(父カナダ人・母日本人) という家族でした。 週に2、3度、午前中の休憩時にファミリーごとに教室に集まり、連絡事項を聞いたり、誕生日を迎えた「息子」「娘」がいたら、皆で、ハッピー・バースデイを歌い、ケーキを食べたりします。 また、学期末などにファミリー揃ってドライブ+レストランで食事をすることがあります。 ふもとの町まで中華料理を食べに行ったり、家族バーベキューをしたりするのが一般的です。 ちなみに私のファミリーには、ガソリン・バーベキューという伝説がありました。 なお、私が卒業するまでは、3年間同じファミリーメンバーでしたが、システムが変わって、今では毎年ファミリーの変更がある模様です。 ファミリーの親密度、楽しさは、はっきり言って、「父」「母」次第です。 また、たまに、とんでもない「子供」が混ざっていると、それも一家の平和を乱します。 運が悪いと、1年間(以前は3年間)ギスギスした空気に浸らなければなりません。 私のファミリーは、実に素敵な一家でした。 |
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