KLAS(スイス公文学園高等部)のあれこれ


KLAS(スイス公文学園高等部)に関する、非公式情報をあれこれ書き並べました。
言うまでもありませんが、これらのことは1999年の卒業生が思い浮かべている事柄です。
 今では事情が変っているかもしれませんし、記憶違いで正確ではないかもしれません!

※村や学校の様子を、見たいという方は、「 写メール少々 」ページも、ご覧ください。

KLAS概要

生活風景

勉強・教育

恋愛・友情

その他

特徴
場所
学校
日常
KL生
ディテンション

 
KLAS概要 - スイス公文学園とは -

特徴:

KLASの特徴を、簡単に、ざっと述べますと。

1) スイス
2) 英語勉強
3) 日本の私立高校
4) 全員寮生活
5) とりあえず、色々、ヘン。

といったところになるかと思います。
具体的には、この私的案内ページや公式案内を、隅々までご覧ください。

場所:

山の中です。 
これぞスイスの田舎町! というアルプスの小村で、村には娯楽施設どころか信号もありません。
環境は最高です。

すばらしい景観に包まれますから、3年間ずっと、感動したまま暮らすこともできるはずです。 
まあ、そのうちすばらしい景色にも慣れて、何気なく日々を暮らすようになってしまうかもしれませんが、景色を思い出すと戻りたくなります。

学校:

教育システムや、特に教員の顔ぶれが、私が卒業してからだいぶ変っていると思いますので、正確に説明できるかわかりませんが、とりあえず、授業の半分がESLという、アメリカ、イギリス、南アフリカ等の「英語を母国語にする外国人」による、英語だけの授業です。
この授業と、大量の宿題によって、徹底的に、英語を鍛えます。

中には、日本語が全然喋れない先生による授業もありますから、最初は恐怖ですが、そのうち慣れます。 
(実は日本語ペラペラなのに、分からないふりをする先生もいます←悪口言ったらアウト!)

また、KLASで生きてゆく上で欠かせない、毎日の英語壁新聞(ブリテンボード bulletin board )を読まなければ生きてゆけないので、英語に浸れます。

あと、生徒集会(アッセンブリー Students Assembly)での、先生からの連絡事項も全部英語ですから、本当に鍛えられます。 
集会では「外国人」先生ばかりでなく、日本人先生もたどたどしく英語を喋るので、ちょっぴり微笑ましいですし、英語の発音に対する恐怖心も消滅します。 
ただ、寮には日本人生徒しかいないので、日常生活は日本語です。 

ちなみに、寮の中や校内の清掃は全部現地の人が行っています。
これがまた英語すら喋れない(東欧出身者で、フランス語か母国語しか喋れない)ので、あ、ここは外国なんだ! という感じを受けます。

なお、授業で、週に数度(2度だったかな?)、公文式教育を受けます。 さすが公文の学校です。 
はっきり言って苦痛です。
あと、スイスのフランス語圏にあるので、フランス語の授業も、週に2度くらい、あります。 
英語でフランス語を学ぶのです。

日常:

7時〜8時 朝食
  コーンフレーク、食パン、ソーセージ・目玉焼き・ゆで卵などの小皿一品、ヨーグルト、
 それから牛乳、コーヒー、紅茶、オレンジジュース。
  食べない人もいますが、食べた方がいいです。
  なお、朝シャワーの人が多いので、6時50分くらいから、シャワーはぬるいです。 
  水になる場合もあります。
 
8時〜 授業開始
  午前中は2授業というか、4授業というか。 
  KLASでは、1つの授業時間は1時間45分で、ESL(英語)などは、50分ずつに分割されます。
  だから、「今日の1-2時間目、いきなりフラ語だ〜」「うちは3-4時間目、公文」みたいな会話をします。
  1-2時間目、3-4時間目の間に、ミーティング・タイム、「ファミリーの時間」が挟まります。
  ※ファミリーの時間については、生活風景の「ファカルティ・ファミリー」参照。

12時ごろ 昼食 (11:55-12:45)
  メイン、小皿、パン、牛乳、ジュース、コーヒー、紅茶、サラダ。
  なお、食事は全部おかわり自由です。

12:45〜 午後の授業
  曜日、季節によっては、午後はスキーの時間になります。

16:00〜 アクティビティ(体育)
  週に2回、自由選択できる体育の時間が入ります。
  ※詳細は、生活風景「運動」をどうぞ。
  また、金曜日は生徒集会(アッセンブリ student assembly)の時間になります。

17:45〜18:30 夕食
  メイン、小皿、パン、牛乳、ジュース、コーヒー、紅茶、サラダ。
  土、日は一日二食なので、17:30〜18:30が夕食です。
  金曜・土曜の夜には村のレストランへ行く人も多いです。

19:00〜21:00 スタディ・ホール(強制自習)
  自分の部屋、自分の机で、黙々と勉強しなくてはいけない時間です。
  先生が見回りに来て、DSをやっていたり、居眠りしていたりすると、「クロス」を喰らいます。
  まあそのうち、先生によって、何時くらいに見回るかが判明してくるので、そうなると(自主規制)。
  ちなみに8時50分ごろになると、どこからともなく、鍋を洗う水音が聞こえてきます。
  あと、スタディ・ホール中には爪を切る音が聞こえてきます。
  また、金、土にはスタディ・ホールがありませんので、カップルは、デートします。
  独り者は、だいたい、ギターか料理をします。 

21:00〜22:00 クワイエット・タイム(自由時間)
  寮からは出られませんが、屋根裏部屋でビリヤードをしたり、部屋でギターを弾いたり、
  台所で出前一丁を食べたり、みんな適当に過ごしています。
  別に静か(クワイエット)じゃありません。

22:00〜22:30 インルーム・タイム(部屋に戻って寝る準備)
  夜10時以降は、翌朝まで部屋の外へ出られません。 
  このため、みんな一斉にシャワーを使いますので、朝と同様、シャワーがぬるくなります。

22:30 就寝
  早すぎるって? 健康的なんですよ。
  ちなみに、あらかじめ届け出れば、「レイト・ナイト」ということで、12時までは勉強できます。
  宿題をゆっくりやる人は遅くまで起きていますが、私は1年の頃に、試しに、取ったくらいです。
  ちなみにこの時間も、先生の見回りがありますので、漫画やゲームボーイはできません。
  布団をかぶってやってください(あ、言っちゃった)

※なお土日は、23:00に部屋へ戻って寝る準備、23:30 就寝です。
  週末は、22:30以降、寮の周辺はカップルだらけになります。うざいことこの上なしです。 
  ちなみにキスシーンを先生に目撃されると、「クロス」を喰らいますので、ご注意を。

KL生:

KLASに、はるばる海を越えてやってくる連中は、まさに千差万別です。
海外への野心と能力を持っている優等生から、チンピラみたいな奴までいます。

せいぜい200人もいない全校生徒なのに、生徒の出身地はもとより、学力、まじめ度、人生観等々、驚くほど違います。 言ってみればこれこそが「異文化交流」かもしれません。 
日本の高校では、そういう「違う」連中は避けていても平気ですが、狭いKLASでは必ず接触します。 
これが実におもしろい経験になるし、苦労の種になります。 
で、そういう大きく相異なっている連中が詰まっているKLASです。

このページの記載内容についても、こういう、生徒間の違いについても、留意しておいてくださいネ。

ディテンション:

ディテンション。
この言葉は、入学を決め、最初のオリエンテーションで初めて聞きました。
「罰則」のことです。

例えば宿題を忘れたり、遅刻したり、先生の悪口を言ったり、部屋が汚すぎたりすると、
「クロス(×)」
を一つ受けます。 

そしてそれが三つ貯まると、めでたく 「フライデイ・ナイト・ディテンション Fryday night ditention 」 になって、金曜日の夜1時間、教室の一つに召集されて、時計と睨めっこさせられることになります。 
「反省しなさい!」
という意味です。 
私のころは、これを、「フライデー」とか、「おつとめ」と言ったりもしました。
だいたい、男子はエロイことを考えて、一時間を乗り切ります。

私が入学した当時、フライデーは、「3時間の自習」というものでしたが、途中で変りました。
クロスを6つ溜めると2時間のおつとめになり、最初の1時間以降、勉強できます。

なお、汚い英単語「FUCK」のような言葉をうっかり言ってしまうと、一発でクロス三つ分になります。
イギリス的で、そこは実に厳しいです。
(思わず叫んでしまった場合は、すぐ、ファック…トリー! とか、ファック…シミリ! と訂正しましょう)

さらに、夜中に部屋を抜け出すだとか寮を抜け出すだとか、こそこそ煙草を吸っているだとか、そういう連中は、強制帰国です。

罰則の度合いは、「クロス」→「金曜日の夜(クロス3つ)」→「金曜日の夜2時間」→「金曜日の夜3時間」(ここまではクロス3つで1時間という計算)→「謹慎(事務室に缶詰)」→「停学(寮の部屋に缶詰)」→「日本行き」→「退学」 と、 こんな感じで厳しくなります。

たいていの人は、一年間に金曜日の夜1時間を、一度か二度、受けるかどうか、という感じです。
それから喫煙に関しては物凄く厳しく、2回見つかるとサヨウナラ、という噂です。

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